ツイッター等を見ても、このカードにロマンを持つ同志が沢山いらっしゃって嬉しい限り。
モダンの経験が決して長いわけではない私ですが、色々とこのカードについて語りたいと思います。 ぶっちゃけ自分用メモです。

まずは基本的な情報から。


魂剥ぎ/Soulfrayer (ソウルフレイヤーと読む) 4黒黒

クリーチャー・デーモン

探査
魂剥ぎの探査能力によって飛行を持つクリーチャー・カードが追放されたなら、魂剥ぎは飛行を持つ。先制攻撃、二段攻撃、接死、速攻、呪禁、破壊不能、絆魂、到達、トランプル、警戒についても同様である。

4/4

このカードの虜になった人々に敬意を表し、彼らを「ソウルフレイヤー」と呼ばせて頂きます。


考察その1「サイズ」

6マナ4/4と標準以下のマナレシオな生物ですが、その探査能力とそれに伴う効果により、その強さは大きく変化します。
仮に能力を得ないとしても、2マナ4/4は壊れと言っても良い性能です。ちなみに今日現在、モダンで使える2マナ4/4の生物は4体いますが、どれもデメリット(に等しい)能力持ちです。
タフネスが4という点についても、稲妻やらせんをかわせるという点で優秀です。
そして、工夫次第ではスムーズに2ターン目に出すこともできる。
個人的には、現実的なラインは3~4ターン目だと思っていますが。

【魂剥ぎは2マナ4/4のデメリット無しクリーチャー以上である】


考察その2「得られるキーワード能力」

前述の通り、2マナ4/4がただでさえ強いのだから、基本的にどの能力を得ても強いです。(到達はやや見劣りしますが。)

「極端な話、奴はナイフ一本握ったって強くなるんだ。」
                    ー魔界の名工、ロン・ベルク


しかしそこは、できるだけ多く、あるいは全ての能力を持たせたいというのが人情というものです。(かく言う私もその一人です。)
追放できるカードは基本的に4枚までなので、できれば複数の能力を持つ生物を追放したいところ。
しかし能力だけに目を向けると、全体的なデッキのKPが下がる・・・。
ソウルフレイヤーの皆さんなら、誰もが通るジレンマかと思います。
ここでは1つずつ確認していきます。優先度を★の数で表していきます(1~5)

「飛行」★★★
最も単純で有効な回避能力です。デルバーもモジモジすることでしょう。
率先して付けたい能力。

「先制攻撃」「二段攻撃」★★
あれば強い・・・が、必須というわけでも無い。
環境に接死が蔓延していれば別ですが。
基本的になくて良い。

「接死」★★★
あれば良いが、これが欲しい時は負けてる時。
勝ってる時なら、トランプルとセットで欲しい。
先制攻撃とセットなら無類の強さを誇るが、それなら破壊不能でいい。
一方、タフネス5以上の生物を相手にする場合は、飛行かこれかのどちらかが必要になってくる。

「速攻」★
速さが欲しいなら、他のデッキを使ったほうが良い。
よっていらない。

「呪禁」★★★★★
最優先で得たい能力。モダン環境下における稲妻、流刑への道、四肢切断といった多くの除去をかわせます。
折角苦労して出したのに、一瞬で土地に・・・という事態を避けるためにも、間違いなく付けたい能力。

「破壊不能」★★★★
こちらも最優先で付けたいですが、呪禁よりも若干優先度は劣ります。
理由は、モダン環境での全体除去の比率が少ないためです。
ただし戦闘面においては非常に重要なので、できれば付けたい能力です。

「絆魂」★★★★★
昨今のモダンのびーと環境において、ライフを得る効果は、より重要性を増しています。
包囲サイがすんなりと居場所を得たことからも、それが伺えます。
また、魂剥ぎを使うデッキの多くは多色になる可能性が高く、フェッチやショックランドといった土地を使う頻度も増えることでしょう。
よって、優先度は非常に高くなります。

「到達」★
劣化飛行なので、いりません。あればラッキー、程度。

「トランプル」★★★★
最終的には殴らなければ勝てませんので、ダメージを通りやすくするこの能力は優先的に得るべきです。

「警戒」★★★
一見重要度は低く見えますが、その効果は絶大です。
殴打頭蓋の警戒に、苦汁を舐めさせられた方は多いのでは無いでしょうか?
特に場が拮抗している時に、重宝します。

まとめると、
★★★★★「呪禁」
★★★★★「絆魂」
★★★★「トランプル」
★★★★「破壊不能」
★★★「飛行」
★★★「警戒」
★★★「接死」
★★「先制攻撃」「二段攻撃」
★「到達」

と、なります。

【★3以上の能力を得るべし】


3.何と組ませる?

これは未だ未知数です。
普通に既存のデッキに突っ込めば良いという意見もあれば、専用のデッキを組んだほうが強いという意見もあります。
ここでは個人的に試したい相方をいくつか挙げていきます。


【ゴルガリの墓トロール】
最近禁止解除された一枚。
私をこのカードを手にすることすら無かったのですが、今回の禁止解除をきっかけに、真面目に向き合うことに。
「・・・これは良い相方じゃないか・・・」
墓地を肥やしてくれるので、魂剥ぎの追放先には困りません。
自身もある程度使える能力を持っています。
これ自身がキーワード能力を持っていないのが残念。

【彩色のマンティコア】
飛行、先制攻撃、警戒、トランプル、絆魂と、一枚で5つの能力を得ることができる。
が、前述の★の数で見てみると、得られる能力はそうでもない。
ロマンはあるが、これを一枚追放したところで、返しに除去られる可能性は高い。
他にも「怒りの天使アクローマ」や「悪斬の天使」など一体で複数のキーワード能力をもつ生物はいるが、その能力が妥当なものかは要検証。


【森の女人像】
呪禁を持っている軽い生物。しかもマナ加速にもなるということで、相方としては申し分無い1枚。
しかも自身が持っている防衛は継承されない。
まさに魂を剥ぎ取られるために生まれた生物だ。

【包囲サイ】
モダン環境に非常に有効な生物であると同時に、色も合っている。
おまけにトランプルを得られるので、ぜひとも組み合わせたい。
というか、これ単体が強い。

【サテュロスの道探し】
2マナで出てきて、墓地を3~4枚肥やす。
落ちるカード次第では、3ターン目に最強剥ぎが降臨する場合も。
運に左右されるが、採用する価値はある。

【吸血鬼の夜鷲】
最も相方にしたい生物のひとつ。
何せ飛行、接死、絆魂を3マナの生物が持っているのだ。
本体も攻めに良し、守りに良しと、いつ引いても強い一枚。

【苦悶の神、ファリカ】
恐らく魂剥ぎは、ジャンドもしくはマルドゥで使われる可能性が高いのでは無いだろうか。
そう考えると、破壊不能を与えるための役としてファリカはうってつけだ。
しかし、これ本体が弱いため、何らかのサポートが必要である。

【ロッテスのトロール】
魂を剥がすために入れたカード。
それを引いてしまったら?
それが重くて、色も合わなかったら?
捨てる手段として、こいつは最適です。
墓トロールと組み合わせると、毎ターンカウンターが乗ります。
トランプルも持っているので、追放しても良し。

【ジャラドの命令】
4マナソーサリーで、墓地に1枚、手札に1枚生物を加える。
次のターンにはほぼ確実に、魂剥ぎに能力を持たせて唱えることができる。


4.デッキを組む。
以上を踏まえ、できたデッキがこちら。

【土地24】


【生物30】

死の影1
ロッテスのトロール3
サテュロスの道探し4
森の女人像4
苦悶の神、ファリカ1
吸血鬼の夜鷲4
縞傷跡のヴァロルズ1
包囲サイ4
彩色マンティコア1
ゴルガリの墓トロール3
魂剥ぎ4

【呪文6】
思考囲い4
ジャラドの命令2


魂を剥ぐ方法はいくつかあります。
①2ターン目にサテュロスの道探し、3ターン目に魂剥ぎ。
②2ターン目にロッテスのトロール。ハンドの生物を捨てて3ターン目に魂剥ぎ。
③2ターン目に女人像、3ターン目にジャラドの命令で魂剥ぎと墓トロール。落とした生物から魂剥ぎ。
④マナカーブに沿って展開、対処された後に魂剥ぎ。

という様々な角度から魂を剥ぐことができます。
さらに加えたギミックが、死の影+縞傷跡のヴァロルズ。
これもジャラドの命令から持ってこれるため、魂剥ぎを強化する。もしくはヴァロルズ自身を強化するのにも使えます。


5.最後に

ここまで書いておいてなんですが、たぶん双子などのコンボデッキにはめっぽう弱いです。
申し訳程度の前方確認に囲い4枚入れてるだけですし。
とにかく、愛を持って魂剥ぎを使いましょう、ということです。

あと、これは真面目な話、

魂剥ぎは今のうちに揃えておくべきです。
なぜなら、セットが進むごとに強くなるカードだからです。
より良い装備品が出るごとに強くなる石鍛冶の神秘家のように。
全ての能力を冠する生物、なんてのも出てくるかもしれません。
そこまで行かなくとも、優秀なキーワード持ちが出てくるたび、魂剥ぎを使う理由が生まれます。


さぁ、みんなでソウルフレイヤーになろう!


ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。




コメント

nophoto
通りすがり
2015年2月16日19:56

二段攻撃は回避能力と合わせるとキルターンを早める事が出来るので、もっと優先度が高くてもいいかと。

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